岸アンジョルラスに乾杯
マリウスはコゼットに
「一日のめぐり合いで世界が生まれ変わるとは」と語るけど、
岸アンジョのもとに集ったABCカフェの学生たちも、
そんな気持ちなんじゃないだろうか。
岸アンジョルラスの見た目は、マジメで地味なほうかもしれない。
でも、そこに力強い艶のある声が加わると、
強く静かな信念が立ち上るのが見え、観る者の胸に迫るのだ。
「撃てー」と「死のう! 僕らは敵など恐れはしない!」という叫びは、
理想に殉じる彼の人生そのもの。
その後に続くコンブフェールの「相打ちだぞ!」と、
クールフェラックの「あとに続けよ!」が、今日はセリフには聞こえなかった。
役者さんが本当にそう思って口に出しているんだ、と一瞬錯覚した。
このアンジョルラスなら、どこまでもついていこうと思わせる。
いつも泣きながら観るシーンだけど、おかげで今日は涙の量が1.5倍増しになってしまった。
燃えるアンジョには、赤いリボンが良く似合う。
できれば、もう少し背筋がピンと伸びたら、
「バリケードの精神的柱」という存在感がより伝わるんじゃないかな…
でもそんなことは今はいいや。
4月末の楽日まで突っ走れ。赤アンジョ。
そして秋や冬に地方でレミゼ公演をするとき、成長した姿をまた必ず見せてほしい。
う~、あなた観たさに、4月のチケットを3枚増やしてしまいました。