岸アンジョルラスに乾杯 | ■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2015日記

岸アンジョルラスに乾杯

マリウスはコゼットに

「一日のめぐり合いで世界が生まれ変わるとは」と語るけど、

岸アンジョのもとに集ったABCカフェの学生たちも、

そんな気持ちなんじゃないだろうか。

 

岸アンジョルラスの見た目は、マジメで地味なほうかもしれない。

でも、そこに力強い艶のある声が加わると、

強く静かな信念が立ち上るのが見え、観る者の胸に迫るのだ。

 

「撃てー」と「死のう! 僕らは敵など恐れはしない!」という叫びは、

理想に殉じる彼の人生そのもの。

その後に続くコンブフェールの「相打ちだぞ!」と、

クールフェラックの「あとに続けよ!」が、今日はセリフには聞こえなかった。

役者さんが本当にそう思って口に出しているんだ、と一瞬錯覚した。

このアンジョルラスなら、どこまでもついていこうと思わせる。

いつも泣きながら観るシーンだけど、おかげで今日は涙の量が1.5倍増しになってしまった。

 

燃えるアンジョには、赤いリボンが良く似合う。 

できれば、もう少し背筋がピンと伸びたら、

「バリケードの精神的柱」という存在感がより伝わるんじゃないかな…

でもそんなことは今はいいや。

4月末の楽日まで突っ走れ。赤アンジョ。

そして秋や冬に地方でレミゼ公演をするとき、成長した姿をまた必ず見せてほしい。

う~、あなた観たさに、4月のチケットを3枚増やしてしまいました。